パズルの軌跡―穂瑞沙羅華の課外活動機本伸司 - ブレーキをかけながらアクセルを踏み込む

前作神様のパズルがなかなか面白かったので読んでみました*1。

今回は穂瑞沙羅華のその後の生活と悩みが描かれています。

この方の作品はSFの中でも現在知られている部分での科学考証が緻密であるのが特徴です。また、メインとなる科学ネタの根本的なアイデアが面白く、感心させられます。

ちょっと気になったのは後半の穂瑞沙羅華の主張です。狭量すぎてどうかなぁと思いますね。遺伝子交配と淘汰の産物でそれなりにベターなデザインである人間を簡単に否定しすぎているような。”天才”という設定だとこうしたちょっとした部分が気になってしまいます。天才を描くのは難しいですね。