顔のない月DVD COLLECTORS RENEWAL通常版 ROOT

顔のない月DVD COLLECTORS RENEWAL通常版

顔のない月DVD COLLECTORS RENEWAL通常版

Something Orangeにてオススメされているのを見て購入したのはいいものの攻略するまで1年ぐらいかかってしまいました。その理由はあとでお話するとして、まずは一般的なことから書かせていただきます。

顔のない月が発売されたのは2000年ということで9年も前ですが、リニューアルされたDVD版が2005年に発売され、アニメやPS2などにも展開が広がっているみたいです。雫あたりから始まる伝奇もののエロゲの最高傑作と称されることもあります。さらに最近ダウンロード版が発売されています。

内容に関してですが、さすが評判の高い名作だけあって楽しませていただきました。山奥の館で起こる伝奇もので構成要素をみていくとオーソドックスとしかいいようのない作品ですが、別に”どこかで見かけたような…”と飽きがくることはありませんでした。

その一つの理由としては、ただひたすらにヒロインの鈴菜がかわいく、どんどん次のシーンが見たくなるというのがあるのかもしれません。この顔のない月はけっこうエロいのですが、ストーリー展開上仕方ないエロさでもありまして、どんどん次の鈴菜を、次のストーリーをみたくなります。この鈴菜、今風に言ってしまえばツンデレなのですが、”べっ別にあんたのことなんか好きでもなんでもないんだからねっ”みたいなオヤクソクが成立する前のツンデレでして、わざとらしくないところが良いです。

さらにCGが綺麗で鈴菜の魅力を増しています。エロシーンのCGはまぁエロく感じてもらうのが目的なので、ちょっと卑猥な感じがするのが普通ですが、この顔のない月鈴菜のエロシーンはどれも綺麗に美しく書かれているので、どんなに鈴菜がエロいことをしようと、清廉な雰囲気が残ります。大変楽しませていただきました。

さて、鈴菜鈴菜と連呼してきたことからお分かりのようにメインヒロインは非常に気に入ったのですが、僕はサブヒロインにあまり惹かれなかっため、サブヒロインの攻略に苦痛を感じました。真相編を見るためにはいくつかのサブヒロインのルートをみなければならず、しょうがなくやったという感じです。攻略が1年かかったというのは、一度やる気を失ってしまったからです。

複雑なフラグ構成とシナリオ分岐をしていることもあり、普通にやったらなかなか難易度が高いはずですが、分岐条件をチャートで見せてくれるため、そこまで難しいわけではありません。こういった心遣いは大変助かりましたが、それでもサブヒロインを攻略するのが面倒でしたね。

まとめます。顔のない月は素晴らしい伝奇もののストーリーとCGの功績も含めた鈴菜のキャラクター立ちに裏打ちされた名作です。個人的にはボリュームが大きすぎてサブヒロインの攻略がめんどうだと感じましたが、それはプレイヤーの資質に大きく依存することですし、決定的なマイナスではないと思います。じっくり腰を据えてプレイすることをオススメする名作です。