あやかしびと propeller 東出祐一郎

あやかしびと 廉価版

あやかしびと 廉価版

荒川工がpropellerの代表だったころの作品(ライターは彼ではないけど)。荒川工のファンとして目をつけてはいたのですが、なかなかやる機会がありませんでした。最近積んでいるノベルゲームの消化をさせていただいたので、その一端として遊びました。

妖怪のような能力が人間によみがえる病気、後天的全身性特殊遺伝多種変性症(ASSHS(アシュス))なんてTRPGの現代物にすごく生きそうな設定です。

ギャルゲーの基本は外さず、各ヒロインを攻略する枠組みなのですが、萌えより燃えとばかりに、バトルで熱くなる不思議なノベルゲームでした。ラスボス戦はあまりに熱いですよ。

名作という噂に負けない良いゲームだったと思います。


……ここで終わると綺麗なんですが、ちょっと余計なことを。最近のエロゲーエロゲーの消費者が僕には分からなくなってきました。実は、久しぶりにエロいエロゲをしてみたいという欲望にかられたんですが、あんまり良作がないような気がします。エロゲ批評空間で探したんですが、これだって作品にはぶちあたりませんでした。あそこは比較的シナリオ重視の評価が下されている気がしますね。3Dの作品の評価とかが非常に低い。僕は2Dと3Dのエロゲだったら、基本3Dのほうが”エロい”と思うんですよ。3Dの奴はエロばっかりでシナリオが薄くて感情移入できないとか、それはわかるんですが、単にエロさっていったらけっこうシンプルなもののような気がするんですよね。なんかエロゲ業界のいう”エロさ”の意味わからんなぁと思う今日この頃でした。