神曲奏界ポリフォニカ 赤 榊一郎, 神奈月昇

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先日TRPGリプレイを読んだ関係で興味を持ち数巻読んだところ、おもしろいのでたまらず既刊を読破してしまいました。

こうして並べてみると恥ずかしくなるくらい華やかな表紙だなぁw。本書の魅力はまずかわいいコーティカルテ(表紙の子)にあります。神奈月昇の描く他の女の子達もかわいいくて惹かれますね。

このシリーズを読んでいて不思議に思ったことが一つあります。本シリーズではバトルシーンなどがふんだんにあるにもかかわらず、全体的な雰囲気はおっとりしていて優しいのです。6冊読んでまだ一人も人が死んでないんじゃないかなぁ(忘れている人がいたらすみませんw)。バトルシーンはやはりクライマックスはクライマックスなんですが、コーティカルテがけっこう強いので、彼女が実力を発揮したならば勝負は一瞬です。盛り上がりどころはそこではなく、むしろそこまでの過程である精霊と人間の交流にあります。TRPGシステムにしたときに戦闘にそれほど力点を置かないというのは原作の雰囲気からしても合っていると思われます。

あとこれは結構個人的なことなんですが、出てくる音楽用語がわかって楽しいってものがありました。僕は最近DTMをはじめたせいか、専門用語もけっこうわかります。例えばユニゾンとハモリの違いとか、リフとバッキングの違いとか。そういうのが分かると本書をより楽しめますね。そうそう、ポリフォニカのことをよく知らないうちは神曲奏界〜とかいう名前からクラシックをイメージしていたんですが、この世界の楽師はシンセサイザーのような楽器(単身楽団)を使うんですよね。けっこう電子音で神曲を奏でていて驚きました。まぁ設定としては今のシンセサイザーより生っぽい音が出てるんだとは思うんですが。

音の描写をひらがなとかかたかなでそのまま書くのは正直どうかと思うのですが、それでも本文の描写から各楽師がどんな音を鳴らしているのか想像するのは楽しかったです。

ポリフォニカの世界はこの赤のシリーズ以外にもいろいろ広がっているわけですが、そちらも読んでみようと思いました。

PS

めんどうなのでレビューはしませんが、一応ルルブのほうも買いました。

神曲奏界ポリフォニカRPG 基本ルールブック (GA文庫)

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