神曲奏界ポリフォニカRPG リプレイ 時を越えた子守歌 加納正顕/F.E.A.R., みかきみかこ
神曲奏界ポリフォニカRPG リプレイ 時を越えた子守歌 (GA文庫)
- 作者: 加納正顕,F.E.A.R.,みかきみかこ,榊一郎
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2008/08/15
- メディア: 文庫
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これはスゴイですよ。
正直、特に期待せずに買ったのです。F.E.A.R.へがんばってねっていうお布施のつもりで。まぁなんだかんだ言って遊ぶ機会がなさそうだからなぁとルルブを買わずにリプレイだけ買ってみました。こうやって人はTRPG者からリプレイ読みになるんですねw。
しかし、面白かった。リプレイのお話自体もおもしろかったけどフォーカスシステムがすごい。完全に舐めてましたよ。僕はポリフォニカRPGのオフィシャルページも読んだので、フォーカスシステムの概要は知っていました。まぁガンドッグのTRSのようなAの魔方陣のような、ああいうものです。
でも知らなかったのは戦闘と同じラウンド管理でこれを動かすということ。すごい単純なことの組み合わせなんですが、これはすっごくよく出来てますよ。SRSのシステムとよくあってる(ついでに言うとアリアンロッドともよく合う)。SRSやアリアンロッドではマイナーアクションなどで自分の判定値をあげるようなスキルがたくさんありますし、振りなおし系のスキルやヒーローポイントなんかもよくあります。これら判定値を上下したりクリティカルにするスキルがたくさんあると、このフォーカスシステムがサイコロ運と資源管理で切り盛りしていく、いいゲームになります。ちなみにこのポリフォニカでは天羅やダブルクロスみたいな人間関係のコネクションも重要な管理資源になっています。こんなにSRSと良くあってるのになんで今まで無かったのかと逆に疑問に思いましたw。
僕は長くSWをやってましたけど、戦闘じゃなくて説得で終わらせたいときがありました。そんなときに戦闘しながらこのフォーカスシステム走らせてしまえば簡単におもしろくできますね。このシステムを使えば戦闘しながら”戦闘に勝つ”以外の戦闘終了条件をゲーム的におもしろい形でつけられるわけです。
このシステムは要するに戦闘以外のことを戦闘みたいに解決する方法です。セッションで戦闘以外をメインにできると謳っていますが、間違いないですね。
僕はわりといっぱいラノベを読んでいますが、実はポリフォニカは一冊も読んだことがありませんでした。一回アニメを見たんですが、そんなでもないかなぁとw思ったものです。でも武器名が実際のをもじった楽器名だったりして世界観が凝っていて楽しいですね。今度読んでみようかと思いました。
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