ふたかた わかつきひかる 巻田佳春

ふたかた (一迅社文庫)

ふたかた (一迅社文庫)

僕が読んだ一迅社文庫・初陣の作品の最後はわかつきひかるのうたかたです。シンフォニック=レインのファンとしては零と羊飼いも読みたいところですが、羊の方舟を未プレイなので避けてみました。羊の方舟を遊んだあと読んでみます。

さて、僕はわかつきひかるに初チャレンジです。彼女はジュブナイルポルノ出身の作家で、男女いれかわりものを得意としていると聞いていますが、本作もいれかわりものですよ。

ちょっと話がとびますけど、ファンタジーのいいところって日常とは違う世界に飛び込むところですよね。性別を変えるっていうのも世界ががらりと変わってしまっておもしろいです。それに性別変換ものはちょっぴりエッチにならざるを得ないところがまたすばらしいですね。

さて、そんな性別変換物のプロの作品。おもしろかったですね。そもそも彼女が男性向けの作品を書く女性だからでしょうか。なんか女性視点も当然うまいし男性視点もなかなか。感心します。

そういえばイラストの方もうまいですね。女装してもどことなくオトコノコの雰囲気を残してる。微妙な書き分けがうまいですね。ところで巻田佳春ってあいつはクラスメートの絵師でもありますね。意外なところでTRPGと関係がありました。

さて…真面目なことを書いてきましたが、まぁこの作品は肩の力を読んで気楽に読めばよさそうですよ。笑えるシーンもいっぱいありました。

あんまりまとまりのない感想ですが、以上ってことで。