傷物語 西尾維新, VOFAN

傷物語 (講談社BOX)

傷物語 (講談社BOX)

西尾維新の作の中でもすごくとっかかりやすくて、初心者にもオススメの化物語シリーズの最新作。ただし作中の時間軸では前作の前、美しい吸血鬼との出会いを描いています。といったわけで化物語を読んでなくても何の問題もなく読めますので、そういう方にもオススメです。化物語は二冊で3000円ぐらいしますが、傷物語は一冊で終わって1500円で買えますよ。

僕は西尾維新の作のなかでは、この化物語が一番好きですね。次がりすかそのつぎは君と僕の〜かな。戯言シリーズは長かったわりにはいまいちだと思っていて、刀語は読んでいません。そういうわけで読む前から非常に期待が高かったのですが、今回も答えてくれました。おもしろい作品だし、すごく読みやすいので読み始めると一気に読めてしまいます。

化物語の特徴は軽快な話芸にあるといってもよいでしょう。会話を読んでいるだけで笑いが抑えきれません。

話の展開は王道的なものもありますが、まぁそこでひねられても…という感じです。王道には王道のよさがある。

ラストもいい感じですね。西尾維新らしい言葉巧みな物言いで納得させられます。”誰もが不幸になる選択”いいですね。