声で魅せてよベイビー 木本雅彦, ヤス

声で魅せてよベイビー (ファミ通文庫)

声で魅せてよベイビー (ファミ通文庫)

”特別”って何でしょう?声優の卵とハッカーの異色コンビが織り成すボーイミーツガール。

本作は2007年の上半期ライトノベルサイト杯新人・新刊部門3位の作品です。ラノサイ杯は途中経過まで発表されるので、結果の前に人気作品がわかります。新人・新刊部門3位内になりそうな作品だったので、今日の結果を待たず買ってみました。

内容ですが、ラノサイ杯3位っていうのは納得の一冊でしたね。ちょっとネタバレが危ない作品なので、あんまり具体的に述べることはできないのですが、作者が用意した舞台と作品のテーマがうまく噛み合っていて、すばらしい作品だと思います。

あ〜今ちょっと疲れてて、うまく文章が思い浮かびません。いやっ決してリトルバをやりすぎてるわけじゃないんですよ。ちょっと別の理由がありまして…。ほんといい作品なんですが、今は文章が思い浮かばない。ネタバレ感想などはあとで追記するかも。

追記 ネタバレ感想

既読者向けですよ。






恋愛もののテーマっていうのは、やはり”他者”ですよね。考えの違う人間の対立や強調がどう描かれるのかが問題です。

やっぱり圧巻なのは、最後の長台詞の応酬ですよね。あんなふうに心情を吐露するのは、モノローグならありえますけど、一般には不自然です。そしてモノローグにしちゃうと二人の考えたかたのぶつかり合いがでないので、作者のやりたいことができません。

それを演劇の舞台という設定をすることで、問題がうまく解決し、迫力のあるシーンを作っていると思いました。こういった作者の意図が評価されての高評価なんでしょうね。