ローゼンメイデン(一応の?)完結 PEACH-PIT

Rozen Maiden 1 (バーズコミックス) Rozen Maiden 2 (バーズコミックス) Rozen Maiden(3) (バーズコミックス) Rozen Maiden(4) (バーズコミックス)
Rozen Maiden 5 (バーズコミックス) Rozen Maiden 6 (バーズコミックス) Rozen Maiden 7 (バーズコミックス) Rozen Maiden (8) (バーズコミックス)

PEATCH−PITって女性二人組みだったんですね。知らなかった。

最終回雑感

上の記事で雪だるまさんに指摘されて最終巻だと気づきましたw。
いろんな人が言ってますけど、ジャンプの打ち切りパターンそのものですw。

主人公はボスの住む魔城へ着く。
主人公「きっとこれからはもっと厳しい戦いが待っているだろう」
主人公「でも俺たちは負けない。仲間と一緒に道を切り開く!」
1ページ1コマの絵に主人公と仲間が配置

○○先生の次回作にご期待ください。

これですよ。まさにこれです。

まぁいろんな事情があるのでしょうし、作者も編集も責めませんけど、どこかで続きをして欲しいものです。

未読の方はぜひ原作を読んでみてください!

ところで、原作を読んでいる人はいいんですけど、読んでない人はこの表紙やアニメの雰囲気でこの作品を誤解している人が多いのではないでしょうか。雰囲気だけみると”自分ばっかりかわいそうだと思ってるイタイ子”の話みたいに誤解するかもしれません。
でも、実は作品の雰囲気自体はすごく明るくて、けっこうギャグもあふれているんです

wikipediaに非常にいいことが書いてあるので引用しましょう。

本作はいわゆるマニアックな要素を含むが、性別や年代を問わず支持され、美少女系の典型的な要素が極力排除されている事から、本作品はジャンル分けが不可能とされている。

系統的にはSF小説などゴシック文学で扱われることの多い、人造人間譚と言えるべき物でもあり、メカ少女等の美少女系作品に多く見られるアンドロイド登場作品に共通するテーマを内包している。しかし、当初から男性主観的な視点より、アンドロイドが「(受け手の男性にとっての)完璧な理想的な存在」として登場する傾向の作風が多いアンドロイド登場作品の中で、本作は「アリスを造る」ではなくアンドロイドである薔薇乙女自身が、当初から強い自己意識と独立心を持ち自らの意思で「究極の少女であるアリスを目指す」という女性主観的な要素が強調されている。それは例えば真紅の場合は契約者を下僕として従属させるという、他の類似作品とは立場を逆転した設定にもそれはみられる。

ローゼンメイデン - Wikipediaから引用

要するに、死体や人形は、究極の女性を投影する存在として書かれることが多いですよね。ローゼンメイデンでは、そこを打ち破り、人形が非常に生き生きとしているところが魅力的です。

登場人物もステレオタイプではない側面をもっていますし、お話に深みがあります。もちろん格好はかわいいのでエンターテイメント性も十分です。

雰囲気から先入観で食わず嫌いをしている方は、ぜひ読んでみて欲しいです。

個人的に印象に残っているところ

いい場面を書こうと読み直したんですが…全部ですね。どの話もいい話。今回は伏線なんかも意識して読んできたんですけど、いい具合に張られてますね。選べません。

まぁ僕は銀様こと水銀燈が好きなので銀様関係の話がやっぱり好きですけど。

まとめ

雛苺から第7ドールまでちゃんと伏線をはっていることに驚きました。ちゃんと結末を見据えて書いているのですね。それだけに結末がかかれないのは残念無念。是非どこかで書いて欲しい。それを切に願います。