涼宮ハルヒの分裂 谷川流 いとうのいぢ

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

アニメで益々ファンを獲得した涼宮ハルヒの最新作です。*1
涼宮ハルヒの小説版は一冊ごとに本編的な話とサイドストーリー的な話を繰り返しまして、『本編はおもしろいけどサイドストーリーはいまいち。』これが僕の感想の傾向です*2

前回の涼宮ハルヒの憤慨はサイドストーリー的なものだったので今回は本編的な話のはずと期待は高かったのですが、すげえ…これは予想以上の展開です。今回は伏線回収編ですよ!…でも6月にでるはずの涼宮ハルヒの驚愕と上下巻(たぶん…上中下ではないはず…)になる話なので、期待しすぎてもがっかりします…orz。まぁこれで1年とか待たせないところが良心的ではありますね。

以下はネタバレ感想
念のため白字で

82ページ、佐々木が女性だというトリックにまんまとはまりました。何作涼宮ハルヒ読んでるんだ僕はと思いながらもこうもあっさりはまると逆に気持ちいいです。うん、そうそう、これが谷川流だよなぁ。

2章からはα編とβ編の平行展開。分裂ってこういう意味か?インデントが分かれているので読みやすいですね。

α編はまだ名前がでてきてない新入生のたぶん異世界人の登場。こちらはかなり平和な感じです。

β編では佐々木が涼宮ハルヒになり損ねた、または涼宮ハルヒが佐々木に成り代わった説が展開され、SOS団のライバル3人組橘京子、藤原、周防九曜が出揃う。一方こっちはかなり熱い展開になってますね。

99ページから100ページ

誰か新人が(中略)分け入って、そのまま定着することはなさそうだ。
(中略)
その俺の予想は文字通りに半分あたりで、半分外れることになる。

うーむ異世界人の定義は異世界から来た人?もしくは異世界にいる人?後者の人をSOS団に入れようと思ったら異世界を作って異世界SOS団に入ってもらうしかないってロジックだろうか。二つの世界の片方しか入団してないから半分あたりってことで。

しかし異世界に団員が増えたことをどうやって知ればいいんだ…。斜めまたは完全に上にいく結末を期待してますよ!