ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 東浩紀

ざっと読んだ感想です。僕はファウストなんかも読んでますし、よく東浩紀のことも話題にしてきました。なんかはてなの言及数とかみるにそこまで話題になってない気がするのが悲しいところです。大塚英志が反論でもすればおもしろいのかなぁ。議論にならないと話題になりませんからね。

ただ、僕がこの東浩紀の論調に寄りすぎてるせいか、あんまり疑問反論などが浮かびません。革新的なことも述べてないけど*1、そう間違ってもないんじゃないかと。

この動物的ポストモダン2は理論と作品論の二本立ての章立てになっているのですが、作品論のほうが分かりやすいしおもしろいのでついそちらばかり注目してしまうのですが、たいてい読んだことがあり、筆者の評論すらファウストで読んだことが多かったというのも、あまり新鮮味がなかったという感想を助長していると思います。

Airに対する感想では、僕は単に家族愛の大切さを描いたものかと思いましたが、ゲームなのにアンハッピーエンドって言われてみれば結構珍しいですよね。僕がこの作品に特に反感を覚えなかったところが逆に、この作品の特殊性を捉えているのかも。つまり、もうゲームというより小説として読んでいる場合にはアンハッピーエンドに対する不満はずいぶん少なくなりますよね。

理論編は難しいので、もうちょっと真剣に読んでみないとよくわからんというところです。そういう意味ではこれからいろいろ感想が増えていくのかもしれませんね。

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*1:ファウストとかで読んできたので新しい議論が少ないように感じた