GOSICK (6) 桜庭一樹

ケシテ ヴィクトリカ ノ メイドフク ダケ二 ヒカレタ ワケデハ アリマセン。
地味に久城君の給仕服もいいですね(そっちもかよ!)。


…ってそんなことより、このGosickおもしろいですよ。
桜庭一樹のミステリーは物理トリックはオーソドックスなものなのですが、物語がすすむにつれむしろ登場人物がいろんな背景が分かって、久城とヴィクトリカが巻きこまれた事件の意味が分かっていくという形式です。
ミステリーは読者と作者の勝負!なんて思っている方には物足りないかもしれませんが、6巻となった今、桜庭一樹のこの形式も非常に完成度が高く、うなりますよ。


今回はベルゼバブの頭蓋からの帰り道、豪華列車オールド・マスカレード号の中で、殺人事件が起きます。マスカレード号に乗り合わせた乗客は本名を隠し、<死者><きこり><孤児><公妃><灰色狼><家来>とミステリアスに仮名で名乗り合います(最後の二人は(笑))。この奇妙な客たちのバックグラウンドが明らかになるのは非常に楽しかったです。


桜庭一樹はどんどんうまくなっていくのでこれからも楽しみにさせていただきます。

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桜庭一樹の他の作品の感想

とりあえずヴィクトリカを並べてみよう(笑)。

GOSICK―ゴシック (富士見ミステリー文庫) GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき (富士見ミステリー文庫) GOSICK〈3〉ゴシック・青い薔薇の下で (富士見ミステリー文庫) GOSICK (4) ゴシック・愚者を代弁せよ (富士見ミステリー文庫) GOSICK(5) ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋― (富士見ミステリー文庫)
GOSICKs ―ゴシックエス・春来たる死神― (富士見ミステリー文庫) GOSICKs(2) ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― (富士見ミステリー文庫)