ひぐらしのなく頃に解 祭囃し編

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ついにひぐらしのなく頃に完結…。感慨深いです。といっても僕は初代のひぐらしから読んでいるわけではなく、ひぐらしのなく頃に4からのプレイになります。ひぐらしのなく頃にの新作にはそれまでの作品も含まれているので、必ずしも全作を買う必要はありません。今となってはひぐらしの鳴く頃に4とひぐらしのなく頃に8の2作を買えば全編楽しめるはずです。しかし僕は新作がでるたびに常に買ってきました。単価は安く、コストパフォーマンス(おもしろさ割る値段)を考えれば普通のノベルゲームのほうがよっぽど高くつくでしょう。

ひぐらしのなく頃に4から参加したという意味で僕は相当途中参加なわけですが、このひぐらしのなく頃にというゲームが大きく、メジャーになっていくさまは非常に痛快でした。きっとTYPE MOONの月姫のときもそうだったのでしょうが、今はまだマイナーだけどすごく面白いものを発見して、それが予想通り大きくなっていく様子をを見まもるのは大変愉快です。きっと初代からのファンにとってはたまらない4年間だったでしょうね。


以下は本作のネタバレのほか最果てのイマのネタバレを含みますので白い文字で書いてあります反転してお読みください。

今回の作品は痛快なハッピーエンドでした。今まで7回も惨劇を見せられていますので、ここまでことがうまく運ぶことは信じられないくらいの事件の運びです。特に、今までできず、数々の惨劇を生んできた”人に相談する”ってことがうまく行き過ぎてる感じも物語を少し安っぽくしてしまっていると思います。
今回は解決編で、タイトルのとおりお祭りなんで、まぁいいっちゃいいんですけど、僕としては前回のほうが感動できました。神の奇跡なんかで感動できない。やっぱり人の起こす奇跡でないと…。


僕が少しひっかかるのは作者は”誰かを悪者にしてそれを懲らしめる”という形の解決を嫌がったはずですが、なんだかこの終わりは、”全部寄生虫が悪いんです”って感じがしてしまいました。これは罪を吸って流される綿の立場どーなんだ?といっているようなものかもしれませんけど…。
このように少しひっかかりましたが、作者の考えには賛同できます。ババ抜きじゃなくてジジ抜きなんだってところも楽しめましたね。


ひぐらしでは今まで分岐というものはなかったのですが、本作はかけら紡ぎと呼ばれる分岐が初めて登場します。
プレイヤーが惨劇を終わらせるために必要なシーンを集めるものなのですが、必要なシーンを起こすために必要なかけらをすでに集めていないと次のシーンに進めないという具合です。これは最果てのイマの記憶集めに近い印象ですね。ループものらしいやり方で、なかなか面白かったと思います。




いままでの感想
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