灼眼のシャナ 9-12 高橋弥七郎

灼眼のシャナ0 (電撃文庫)
灼眼のシャナS (電撃文庫)

灼眼のシャナS (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈9〉 (電撃文庫) 灼眼のシャナ〈10〉 (電撃文庫) 灼眼のシャナ〈11〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈12〉 (電撃文庫)

灼眼のシャナ〈12〉 (電撃文庫)

う〜む。前回の記事*1にいろいろ書いたのでもはやあんまり言うことがないなぁ。
今回もただ表紙を並べたかっただけっぽい。

まぁ並べるだけでも芸がないので作者のあとがき形式で紹介するか…。

さて本作は、痛快娯楽アクション小説です。灼眼のシャナ0と灼眼のシャナSはそれぞれ短編集となっており、本編は12巻が現時点ので最新刊です。


著者の高橋弥七郎は非常に上手に伏線を張る作家でいらっしゃいます。巻を進めるごと登場人物の過去を明らかにしていって、それまでは何気なく思っていたそのキャラクターの行動を、再解釈させ生き様を思い起こさせます。例えば10巻における先代の炎髪灼眼の討ち手のエピソードは9巻ではすこし強引に見えたアラストールヴィルヘルミナの教育方針に納得を与えます。短編集を読むと、校正段階での修正が多いとありました。作品の完成度と締め切りをはかりにかけながら着々と執筆を進め、決まったペースで楽しませていただけることに深く深く感謝いたします。

上の枠にもちらりと書きましたが、9巻以降は過去の話を持ってきて登場人物の行動指針に深みを与えています。5巻が好きな人は10巻が好きという法則に漏れず、僕も10巻が大好きです。また2巻で伏線をはっていたマージョリーが追う”銀”についてもまだ謎は多いものの次第にあきらかになり、悠二との意外な関係が気になります。新たな登場人物、零時迷子を追うフィレスなども登場し、物語は中核に入ってきた模様です。


12巻は少しきりが悪いところで終わっているので、続きが楽しみですね。