旅を振り返る

一週間ほどヨーロッパに出張してきたのでその旅を軽く振り返ってみます。

成田へ向かう中国人

成田空港に行く電車の中で思ったのですが、中国人のお母さんはどうしてあんなにせわしないのでしょうね。成田が東京から遠いのは、僕も業腹ですが、荷物で椅子を取っておいて、駅の名前を何回も確認にいき、しかもそのときものすごい機嫌悪そうな顔してました。それこそ日本人的な感性なのかもしれませんけど電車の中でそんなイライラした人みると何か心配になってきてしまいます。子供連れで子供はかわいく笑ってんのに大人がその態度っていうのはいかんのじゃないかと思いました。もうすこし落ち着いてほしいですね。

入国

ヨーロッパはアメリカと違って入国に歓迎ムードがあるのがいいですね。去年アメリカにいったときには指紋とられて顔写真とられてとぷち犯罪者みたいな感じでしたが、今回は”こんにちは!ありがとう”とか入国の人に言われてすんなり通過。この差は激しいです。

そういえば向こうはお店の人などに挨拶する習慣があるので、Guten TagとかHelloとか常に言ってたし、別れるときにはTschüssとかByeとか言ってたので、僕にもその習慣がついてしまいました。それで日本の入国官にもその勢いで挨拶したらすごく薄い反応をされてしまいがっかりです。挨拶するのはいい習慣だと思うんですが日本では難しいですね…。

オランダとレンブラント

今回ドイツに行ったのですが直行便がとれなかったのでアムステルダムの空港にトランジット。アムステルダムの空港はカジノがあったり美術館があったりしておもしろいですね。


その美術館でオランダを代表する画家、レンブラントの絵を見てきました。ここは日本語の解説もしっかりしていて、何のどういう時の絵か分かるのでおもしろかったです。しかしそんな異国の地で僕がまず思ったことはなんと、”フランダースの犬でネロが憧れていた画家だよなぁ”っことでした。レンブラントの絵はこっちを向いている人物画の目に力を感じます。アニメで見た記憶が確かならばネロが見たのはかなりでっかい絵だったはず、それはすごい迫力なんでしょうね。…でもこの話って実話じゃないのかな…?むむむ…。

ビールとワイン

ドイツはやはりビールがうまいです。でも驚いたのは甘いシロップで割ったような甘いビールもたくさん飲まれていることでした。味はさくらんぼや、リンゴの風味付けがしてあるカクテルに後味としてすこしビールのほろ苦さがくる感じで、かなりおいしいですね。ドイツのビールは酒としてけっこうきついのかなぁって思ってたましたが、こういう酒はいくらでも飲めます。とはいってもピッチャーで一気とかしているときと同じ感覚でアルコールとして飲めなくなる前に炭酸とか水として飲めなくなってしまうんですが…ってどんだけ飲んでるんだ僕は。


日本人の観光客は珍しいのか、となりのテーブルの陽気なおっさん達に絡まられたのも楽しかったですね。地元の人との交流はすごく嬉しい。僕も飲み屋で英語が通じそうな観光客見かけたら積極的に絡んでいこうと思いました。


僕は黒猫が好きで(……っていってもいつもコメントを残してくれる黒猫さんのことではなく、ドイツワインのツェラー シュワルツ カッツのことなんですが)、その他のドイツワインも値段の割りにおいしく、好きなんですが、今回はあまり飲む機会がなくて残念ですね。
ワインは料理と一緒に飲んだときが一番うまいのだと思いますが(特に赤ワインは…)、ワインがドイツ料理に合うのかっていうと結構微妙な気がします。ドイツの料理はやっぱりソーセージですからね。シンプルな料理です。赤ワインとデミグラスソースみたいなコラボレーションはないんですよね。
カッツはワインだけで普通に飲んでも上手いところがいいところだと思っています。ただ、カッツはメニューに載ってなかったような…日本ではよくドイツワインとして飲まれてるけど地元ではあんまり飲まれてないのかな。

おねーちゃん

こっちのおねーちゃんは…ちちでかいですね。しかもかなり無防備に露出しています。そしてその大胆さはエロ東洋人の視線などはねのける強さがあります。日本もこうならないものかなぁ…。金融の規制緩和よりちちの規制緩和を進めてほしい…って意味がわからん!

美術館とセイントセイヤ

観光で美術館に行きました。一つ一つすごいものはあるんだけど、もうすこし時系列にまとめて欲しいという印象でした。ヨーロッパの地理と歴史がある程度頭にないとうまく情報が整理できず歴史の縦のつながりを感じられませんでした。世界地理とか世界史とかもうすこしまじめにやっておけばよかったです。でも教科書はつまらないので学生時代にはもっと歴史や地理を学ぶ動機付けが欲しかったですね。こうやって海外旅行で美術館行ったりして初めてあのへんどうなってるんだっけかなぁと疑問が湧きます。


そこで一番印象に残ったのはヘレニズム文化の展示であったアテナの像です。その瞬間僕の頭のなかには”じゃらら〜らら じゃらら〜らら じゃらら〜らら〜ら〜 聖闘士セイヤ!! ”あの音楽が流れてきて、小宇宙(コスモ)の高まりを感じました。でも驚いたことに展示の説明を聞くとアテナの象徴のあの盾とか矛(?)はオリジナルじゃなくて後の時代に付け足されたものらしいです。ああいった古代の美術品は修復する際に本来なかったものを付け加えることも多いらしくて、気をつけたほうがいいですね。僕が行った美術館ではそういった修復をなるべくしないでオリジナルなものを見せようと気を使っているようでした。

英語と地元民との交流

ドイツでもっとも驚いたことは英語が通じないことでした。
僕の英語はほんとへたくそでけっこうどうしょもないものなんですけど、アングロサクソンの顔した人が僕より英語しゃべれないとはびっくりですね。インド・ヨーロッパ語族の仲間なのに!
僕は大学で第二外国語はドイツ語をとったのですが、そのときの先生はすごく英語がうまかったし、ドイツでは学校で英語を習うと聞いていました。知っているドイツ人で英語苦手な人は見てませんでしたし、ドイツ人の英語はネイティブ並って予想をしていて、ギャップに驚きました。

へたくそな英語でもこちらにあわせてがんばってしゃべってくれる人はいいんですけど酒場のおねーちゃんとかスーパーマーケットのおじさんとか英語で話しかけるとだまるの勘弁して欲しいなぁ。まぁ客のなかに英語話せる人がいてそういう場で困っていると助けてくれました。ありがたかったですね。


そして思うのはホテルでシーツ替えに来るにーちゃんとか、おねーちゃんとかチャイニーズだったり黒人だったりするんですけど、彼らはちゃんと英語しゃべれて意思疎通が楽なんですよ。英語しゃべろうとしない正社員よりこういうバイトの人のほうが賢いんじゃないかという印象を与えますね。
でもこういうことは日本でもありえてフィリピンパブで働いているねーちゃんなんかフィリピンは公用語、英語だから英語うまい人もいるんじゃないかなぁ。英語圏の人が来たときには僕よりフィリピンパブのおねーちゃんのほうが賢そうに見えるに違いない。語学がんばらないとなぁ。どんなに僕は差別しませんなんていっても、たぶんみんなフィリピンパブのおねーちゃんとかどっか見下したところあると思うのですけど、負けてますよ。違う言語の国に行って勝負できる勇気とかも。


といった感じで語学習得に熱が入る旅でした。