つたない舌

ついに官能小説です。
僕は面白い本を探すとき、直接本屋に行って探したりダ・ヴィンチという雑誌を見て、探したりします。


すこし前ダヴィンチで五月号かな『不埒なプラチナ文庫本』なる特集がやっていて、この著者はその中で紹介されていました。駅の本屋で平積みになっていて目に留まったので購入してみたしだいです。


僕は中学生くらいからフランス書院、ナポレオン文庫のお世話になってきた駄目人間なのですが、
おじさん向けのエロ小説は漢字ばっかり並んでいて、ぜんぜんエロスを感じないという不満をもっていました。
年をとると、この漢字に何かを感じる日がくるのだろうか…と考えていましたけど、あんまりそんなことは無かったですね。


本作品は漢字だらけとかそういうこともまるでなく、読みやすいと思います。
エロに関するトリビアみたいなのも笑えて楽しめます。


また、本作品は大まかにオフィスと夜の街、二つの舞台での事件が進展していくのですが、それが最後に交差する作りで構成もおもしろいと思いました。
お勧めの一冊です(誰にお勧めしてるのか…?)。