ストレンジデイズ 村上龍

ストレンジ・デイズ (講談社文庫)

ストレンジ・デイズ (講談社文庫)

新幹線に乗るとき暇つぶしのために買ったのだがそのとき読み終わらなかったので
ちょびちょび読んで読み終わった。


最初の雰囲気はほんとに”ストレンジ”って感じでどいつもこいつも頭おかしいのかと思わせる。
”サナダムシ”?なんでテープ渡すわけ?意味不明だ!。これらは強い引きだと思う。
しかし、話が進むにつれだんだん意味がわかってきてさらに引き込まれる。


大塚英志によると村上龍は物語の構成がしっかりしている作家らしい。
そういう視点で読んでみるとたしかに起承転ー起承転がはっきりしていて、
進展→つまづき→さらに展開がいいリズムで流れている。
最初は緩やかに話が進むにつれアップビートになって飽きさせない。


しかし…最後の終りが…あれ?もう終わったの?って感じであっけないのが気になった。
読んでいたら終わった感じがしないのにいきなり”解説”がでてきてびっくりしたくらいだ。
だから起承転のシークエンスは気に入ったけど結がいまいちだと思う。


限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

これを機会に僕が読んだ村上龍の著書についてまとめておこう。
読んだのがずいぶん前で印象しか残ってないがまず”主人公の名前がリュウ”ってどういうことじゃ〜と怒りを覚えた。主人公に自分の名前をつけてしかもかっこいいってどういうことよ!

でもそのことは別にして話としてはおもしろかった。僕は山田詠美とかも好きなんだけど麻薬とか米軍とかそういう雰囲気は好きです。

コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

コインロッカー・ベイビーズ(上) (講談社文庫)

バチュラ!これしか覚えてない…。
コインロッカーに子供を捨てるって事件は僕らの親の世代くらいにはすごくショッキングだったのかもしれないけど、僕らはオーム真理教とか9.11のテロとかを見てきた世代。
そこまでショッキングな話でもない。その時代性を差し引くとわりと普通の作品だと思う。