ひぐらしのなく頃にと新しいゲームの可能性
ひぐらしのなく頃には07th expansionの竜騎士07氏が中心となって開発されたサウンドノベルだが、その劇中で行われた不可解な事件の謎は作品の中では解決されず、ゲームプレイヤーはインターネットなどで他のプレイヤーと情報交換しながらさまざまな仮説をたてるという新しいゲーム形態を提案した。
現在はすでに解答編が製作されており、すでに二作品が発売されている。
この新しいゲーム形式は今でも注目を集めているが、僕の目にはこのゲーム形式を楽しめている人は案外少数なのではないかと考えている。
実際、僕もサウンドノベルとしては楽しんでいるが、ネット上の議論に参加したことはない。
今回はその理由を明らかにし、続く作品の検討などをしてみたいと考えている。
不満
- フェアか
ノベルゲームは作者は神様。読者に気づいてほしくない情報は隠したり注意をそらしたりする。問題よりも作者のミスディレクションをどうかわすのかということにばかりに気をとられてしまう。通常のミステリによく見られるこの兆候は読者に考え気をなくさせるものである。僕は本作品の作者の意図は犯人を当てることにとどまらないとは思うが、しかし、初期の売り方は正解率1%未満などという宣伝文句で売っていたことを考えると犯人当てゲームの公平性を軽視はできない。
特に作中ではオカルトの可能性を否定しておらず、どのようなルール内で推理をしていいのか明らかにされていない。
- 議論の中心が掲示板
製作者のサークルの掲示板中心に行われているが、すでになかなか専門的になってしまい、新規参入がしにくい状況であると思う。(といってもけっこううまく運用されているっぽいけど)
僕はこれは掲示板という媒体が悪いのではないかとにらんでいる。掲示板ではやはりそれなりに文脈を読むことなどが求められ、自分の興味とは全く別の話題で盛り上がっているときなど書き込みずらい。むしろWikiのような形式で問題を整理していったほうが整理の仕方によっては小さい問題をたくさん作ることになり、結果として初心者の参入がしやすいのではないかと思う。あと、自分で考えたい読者がみたくない部分も見ないですむためにも議論のまとめサイトやWikiのような媒体が必要だと思う。
(Wikiはすでに存在http://www.wikihouse.com/higurasi/index.php今のところ事実、謎の集積という段階か…たぶん考察中心の整理できると思うんだけど。例えばオカルト説、人間説、ハイブリッドとかに分けてとか。でもそこまでまとまってないという現状なのかな。)
- ほんとうに新しいのか
エヴァンゲリオンのムーブメントでもインターネットでエヴァの背景に関する考察がとびかった。この現象と本ゲームは何が違うのか。一つには一応正当な解釈、答えは用意されるだろういうことである。しかしだから何なのだろうか。二次創作的なものを作ることを推奨しているところが新しいのだろうか。
続くゲーム
ひぐらし形式のゲームが登場しないのも不満の一つ。
できたらおもしろいかもしれないゲームを企画してみる。
- Online TRPGっぽい推理ゲーム
TRPGはテーブルトークRPGの略で
コンピューターを介さないRPG。
ゲームマスターの管理のもとプレイヤーがいろいろな冒険を行う。
今回はこれのオンライン版でしかもサスペンスを取り扱うのがいいのでは。
犯人は逃げ切ればかち。プレイヤーは犯人を見つけるのが目的。
ひぐらしのなく頃にの劇中で行われたゲームをオンラインでよりディティールにこだわってやるもの。
- もうすこし小さい推理ゲーム
基本的にはサウンドノベル。
今回のもののボリュームを小さくしたもの。
解答を出すのも早い。
ダウンロード開始から1月後に解答編へのパスワードが明かされる。
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ひぐらしのなく頃に解
http://d.hatena.ne.jp/accelerator/20050303
ひぐらしのなく頃に
http://d.hatena.ne.jp/accelerator/20041222
作者ホームページ
http://07th-expansion.net/