ちーちゃんは悠久の向こう 日日日

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)

ちーちゃんは悠久の向こう (新風舎文庫)

天才高校生日日日(あきら)のデビュー作ということで読んでみました。


確かに普通の萌え萌えいってる作品とは一線を画すものがありますね。
文学である以上まだ名づけられてないわけの分からんものと向き合う必要があると思いますが、それをしようとしている感はあります。


高校生だからかどうか知りませんが物事を一面的にみているというところが
むしろいい味になっていますね。
僕は主人公の親の事情とかもう少し詳しくてもいいかなぁと思います。
(一応あるにはあるんですが、非常に単純な縮図に押し込められている)
それをかかないで主人公がある意味一方的な被害者になるところに
少々違和感を覚えました。
しかし、この作品が世界の二面性(日常と非日常)をテーマにしているのなら
わざとそういう書き方をしているのかなぁとも思いました。
深読みかもしれませんが。


評価ですが、僕はこの人はそこまで優れているとは感じませんでした。
乙一にくらべればそんなに驚くほどの才能ではないと思います。

でも、まぁそういうのが書きたいのならライトノベルじゃないとこで勝負すればいいと思います。萌え萌えいって、冊数だけ稼ぐのは才能をつぶしてしまうのではないでしょうか。
日日日の他の作品は今のところあんまり読む気がしませんね。
がちんこでいってくださいよ。