山ん中の獅見朋成雄 舞城王太郎

すきすきだいすき読む前に舞城の作品でも読んでおくかという勢いで購入。
これで本になっているのは全部読んだことになるのかなぁ。

くだらない印象だけどこの本はいつもの舞城と違って改行多いし字も大きくて読み易い。
圧倒的に早く読める。

内容は谷崎とかの舞台ながら少年の成長とかよくあるテーマも見える。
そしてリズム感はいつもの舞城節。

帯には最強の純文学とあったが、純文学っていうのは言いたいことが
単純に文章にできるようでは駄目だと思う。

単純に言うことができないから物語でなんとなく伝える必要が生じる。

そういう意味ではいまいち言いたいことがとらえられないけどなんとなく共感はできたので純文学としておもしろかったといえると思う。


とりあえず、舞城ファンなら買って損はないと思う。

まぁ僕が一番すきなのは熊の場所だけど。

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http://d.hatena.ne.jp/accelerator/20040530 九十九十九