愛してるぜベイベ 1-5巻 槙ようこ
- 作者: 槙ようこ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2002/11/15
- メディア: コミック
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僕は結平とその友達がすごく大人なところがいいと思います。
こころちゃんに近づいた男にも
今度女のつきあい方教えてやろーか?
おまえ なんか根本的に違う気がする
なんか かわいそう
とか言うし、ナッツの話もかなりいい。
あたしだけあんたの気持ち覚えててあげるよ
なんかしびれた。
もちろんゆずゆに癒されるんだけど、
あの登場人物たちが普段バカやってても
根本的なところで人間に優しいところが
すごくこの作品を読み応えある作品にしていると思います。
些細なところなんだけどちょっと気に入らないところもあってコミックスの表紙はちょっとごちゃごちゃしすぎだと思う。綺麗なカラーの絵をいっぱい使いたい気持ちもわからなくはないけど、統一感に欠けてしまう気がする。
ちょっと思うのは一応これは結平が父になることで成長するととれて、いまおたく会で流行っている父になる話ととれる。少女漫画でもこの題材っていうのには少し驚いたりするんだけど、もう少し考えると、いないのは”母”であり、結平も父というある威圧的な存在よりも全てを許すような母に向かおうとしてないだろうか?
しかし1巻のストーカー女の場合にはゆずゆを守ってあげていて、外敵には強い楯になる。これが少女漫画会での「新しい王子様像」ならおもしろい。家庭的な男が受ける時代だけど、ここまであからさまなのはわりとないんじゃないか。外には父、内には母。確かにかっこいいと思う。