九十九十九 舞城王太郎

九十九十九 (講談社ノベルス)

九十九十九 (講談社ノベルス)

なんかさつきからあんまりコズミックを褒めてないのだが、ここでもやっぱりその方向で感想は進む。「九十九十九はコズミックより傑作である。」と僕は思う。

これもまぁトリック云々の話ではないけど、舞城王太郎が問題にしたいことも伝わってくるし、トリックっていう言葉で表現されることではないかもしれないけど種あかしも見事である。

佐藤友哉の作品を読んだことがある人にこの作品を勧めたい。コレを読むと佐藤友哉が頑張れてないことが分かる気がする。

あとこの話というか舞城王太郎の作品の大半かもしれないけど村上春樹にも影響をうけている。

繰り返しになるかもしれないけど、この作品は対応する清涼院流水のものよりも佐藤友哉のものよりも村上春樹のものよりもすばらしいできだと思う。
ちょっと長いけど頑張って読んでみて欲しい。