CROSS†CHANNEL Flying Shine


良いゲームでした。
僕はFlying Shineはけっこうチェックしているので
よく見ていたのですがCross Channelは
どうみても”ふつー”のエロゲー
いつものパターン。
つまり学園生活でヒロインが主人公が
危機に陥って解決して仲良くなって
やってハッピーエンドっていうのの雰囲気が
むちゃくちゃただよっていて、
興味がもてなかったのですが
月姫”を作った人のWEB日記中で
Cross Channelが褒められていて、ちょっと見直しました。
実は体験版もダウンロードだけはしていたのですが
どーもゲームの始まり具合が僕の予想通りの
展開を期待させるものだったので
体験版すら途中でやめていました。
まぁとりあえず見直して体験版をやってみると…。
(これ以上の話はやらないうちに見ないほうが良いと思われます。)

体験版のラストで、えっ…こんな設定になっていたのかど驚きました。
そんで次の日には中古屋にいって購入。
さっそくやり始めてクリアまで一直線でした。
これはほんといい話だと思いました。
思いましたが泣けませんでした。
やはり泣くっていうのは
意識的に泣こうと思ってじゃないと泣けない
ものなんだなぁと思いました。
このゲームは泣こうと思ってやる感じの
癒し系ゲームではないのです。
いい話が泣ける話だというのは嘘なのです。
僕は別にキャラに思いいれはありません。
まぁどのキャラもかわいいとは思いますが
みみ先輩はいまいち好きじゃないが)
ほんとに気に入っているのは主人公です。
彼はよく頑張りました。
頑張り続けてます。

生きていくということは
人を傷つけていくことっていうのは
確かにそうなのですが
僕のようにゲームとかやっている人っていうのは
どーなんでしょう?
学問とかゲームとかはどちらにしろ傷つきません。
これは逃げなんでしょうか?
よくわからなくなってしまいます。

でもこのゲームの中でもいわれているように
傷つけ合って相手との距離を測るというのは
心を成長させる過程で必要なものなのかもしれません。
それがあからさまには必要にならないというのは
ある意味僕が大人になり、
直接的には成長を必要としていないからかもしれません。

けっこう同じようなことを何度も聞かされるゲームなので
飽きてくるかもしれませんが
主人公の考え方の変化により
ちょっと言い方が変ったりしてだんだん大きな変化が起きます。

だから可能なかぎりまともに読んだほうが良いと思いました。

あまりに不注意に本文を読み飛ばしたので、
二週目をやっていますが、一つ一つ台詞が痛いです。
みみ先輩の痛さにあまり気づかなかったのですが
あからさまに痛いですね。

本文を読む限りでは主人公がどんな程度の衝動に耐えているのか
ちょっと分かりにくくけっこう普通なような気がしました。
親しい相手ほどぶんなぐりたくなったりする気持ちって
けっこう僕はよくわかるし、そのつど抑えられる衝動なら
たいしたことないような気もします。
もっと激しい衝動を描いていればさらに感動は高まったかもしれません。

どうでもいいっちゃどうでもいいですがエロもなかなか濃いです。
僕もエロがどうでも良いかという問題は
対外的にはどうでもよいということが多いのですが
まぁエロいに越したことはないので良いと思います。

しかしこのエロいことがどーでも良いか
どうかは僕がどうしてゲームをするのかという
問題に対しては重要な切り口ですので
いつか決着をつけねばならないと思います。

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