ログ・ホライズン 橙乃ままれ, ハラカズヒロ
まおゆうの橙乃ままれが書いている作品です。
ゲームの世界に人がとらわれる話は数あれど、もうその中では普通の剣と魔法のファンタジーになってしまう作品が多かったような印象を持っています。本作品ではゲームシステムの部分が強く残っていて、それが人間のアナログ的な感覚とごっちゃになるところに面白さがあります。
まおゆうと言い、これといい、ある意味TRPGっぽさを感じるのは気のせいでしょうか。戦闘ゲームを経済で解決するようなやり方、こうしたゲームの前提をひっくり返すような遊び方って標準的とは言わないもののTRPGらしさがあるような気がします。
話の泣かせどころなどはけっこう典型的なのかもしれないとは思うのですが、その力強い展開に呑み込まれて抵抗できません。大変面白い小説だと思っています。