羊の方舟 工画堂スタジオ

工画堂スタジオ 羊の方舟

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最近一迅社から零と羊飼いが発売されましたがその原作です。小説で読んでも良かったのですが、ああいうものは原作よりつまらなくなりがちですので、原作にチャレンジしてみました。本作はノベルゲームにして短編ですね。5時間以内に遊び終わりました。お値段のほうもCDROMつきで3000円とお安くなっています。

西川真音としろのコンビは名作シンフォニック=レインと同じだそうです。かなり期待をして遊びました。あっさり終わったので少々拍子抜けしましたが、驚きもあったしおもしろかったですよ。

零と羊飼いのほうは、僕のみたかぎりそんなに評判がよくないのですが、本作はゲーム的な演出がけっこう大きいので、最終話だけ書かれてもピンとこないのかもと思ったりもしました。こちらのほうは読んでないので推測なのですが。

じっとエンディングをみるとなぜか心安らかな気分になる不思議なお話ですね。そうはいってもお話全体の雰囲気はかなりブラックですので、絵に惹かれて買いますと衝撃をうけると思いますw。しかしそういったブラックで救いのない世界でこそ種のポジティブな感情が際立つというのもありますよね。日常では埋もれてしまう感覚が非日常的な環境でこそ実感を持てるとでも申しましょうか。こういうのはオタク心をくすぐると思います。普通の人みたいに人を愛したいのがオタというそれを不可能にする環境でよく際だつとか…、登場人物に共感できました。

関連品

零と羊飼い (一迅社文庫)

零と羊飼い (一迅社文庫)

サイファがかわいい。ゲーム版のジャケットよりうまい?w