R.O.D. 倉田英之, スタジオオルフェ

R.O.D 2 (スーパーダッシュ文庫)

R.O.D 2 (スーパーダッシュ文庫)

紅茶さんがおもしろいって言ってたので*1ちょっと読んでみました。

大英図書館のエージェント、読子・リードマン(センスのない名前だけどセンスのないのがうりのキャラなので…)が繰り広げる”稀少本”の奪い合いを描いたシリーズです。

読子は紙使いの能力で、異能者やテロリストと戦います。

本に関する薀蓄に驚き、本を買い求める人の情熱に共感し、ついつい読み進めてしまいますね。

大学とかで専門書を買う機会があると分かるのですが、本と人は一期一会です。一回買いのがすと次に再会するのは数年後ってこともざらで、二度と出会えないこともあります。出会う時期も重要で今読みたいのに手に入らないときのいらつきっては耐え難いですし、高校生ぐらいまでに読まないと楽しめない本もあります。僕は村上春樹なんて若いうちに読まないときついと思っているのですがいかがでしょう。

読子の本に対する情熱は確かに異常なのですが、その異常な気持ちの一端が共感できるのが、この本のおもしろいところだと思いました。しかし全11巻ですか…なかなか先は長いですね。