幼女戦記 カルロ・ゼン, 篠月しのぶ

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これって、特にすごい面白いってわけでもないし、ラノベのわりには文が詰まってて読むの疲れるし、主人公も中身はオッサンで見かけはよいけど萌えはしないし……。なんで読み続けてるのかよく分からないところがあります。

ただ、一つには日本人は大きな戦略を立てるのに弱いっていうことを度たび指摘されているので、それに対する劣等感からつい軍事もので勉強になりそうなものは読んでしまうってのがあるのかもなぁと思ってます。実はこれってまおゆうから続く流れではあって、個々の戦いの戦術レベルではどうにもならないことをもっと大きな視点で解決したいっていう物語の潮流ではあるんですよね。

意外とこれってTRPGにもなってなくて、まよきんでもグランクレストでも良いですが、国家を扱えるようになっても戦術にちょっとした影響を与えるぐらいで、戦略的に大事な決断ができるようになるわけでもない気がします(というかその部分がうまくゲーム化できない)。グランクレストのリプレイでは誰と同盟を組むのかプレイヤーに決めさせるのがあったんですが、それも結局どんな国と同盟を組もうと最終的にはプレイヤーの英雄的なダイス目とかには及ばない補正にすぎないような気もします。このあたりはTRPGもまだ改善の余地ありですね。もしかしたらそういう国家としての決断よりも英雄的なRPのほうが面白いのでTRPGでやるべきではないだけかもしれませんが。

(上記、紅茶さんとこの掲示板に書いたことの転載)