TRPG者がラノベ的って言うときの乱暴さ

ggincさんにイミフと言われたので釈明会見w最近ちょっと書きつかれてるのでメモ程度の話ですが。

このまえのTRPGの表紙問題でxenothさんがラノベ的っていう言葉を使ったのが、おもしろくてつい本論を忘れるぐらいテンションが上がってしまいました。

僕はTRPGのゲーマーでもありますが、熱心なラノベ読みでもあります。TRPG者が使う”ラノベ的”って言葉は曖昧であるか、適切じゃないと感じるのですけど、こういうことに気をつけているはずのxenothさんでもこんな言葉を使っちゃうんだなぁと驚きました。

TRPG者はTRPGの定義で良く揉めてるのは皆さん知ってますよね。ライトノベルも定義で良く揉めるバラエティ豊な作品群ですよ。ラノベ読みにラノベ的って何って聞いたらみんな違う答えを返すのではないかと思います。

例えばファンタジーに限ってもスレイヤーズみたいなのもあれば、黄昏色の詠使いみたいな幻想的なのも、煌夜祭多崎礼)みたいなけっこう本格的なのもあって、内容だけ比較するなら宮部みゆきのファンタジーなんて内容的にはラノベにいれてもいいぐらいです。装丁にしてもミミズクと夜の王なんてかなり抽象的なものもあります*1

ファンタジーじゃなければさらに幅が広くなり、桜庭一樹有川浩なんていう越境作家もいます。アニメ絵の装丁のバージョンと抽象的な装丁のバージョン2パターンでることも多いですね。

今回のナイトウィザード(NW)の例だと、変なあだ名だったり、変態的な格好の人が出たり、萌え魔王がでてくるところがラノベ的ということですが、そうなると今回のラノベ的っていうのはスレイヤーズの特に外伝ぐらいの雰囲気を指すのかなぁと思いました。でもスレイヤーズの外伝って現在のラノベの勢力図からしてそんなに代表的な作品じゃないし、読んでない人も多いんじゃないでしょうかね。

NWがラノベ的って言われる他の文脈では、世界観が現代を舞台にした異能者の戦いを描いたものだからっていうのもありそうですね。

まぁ前回の記事では僕もラノベ的とか使いまくってると思いますが、意味不明だしラノベ読みに失礼なので気をつけようと自戒します。

*1:でもあれは内容からしてはコバルト文庫みたいな装丁つけてもOKですよね。そこをあえて抽象的な装丁にしたことがあの作品の価値を高めていると思います